星狩りの国

33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」


探偵部 秋月壮真

事件は解決されなければならない/誰かに語った狂言なんざ、結局は真実をこの手で踊らせるだけの伏線だ

片田舎程度に事件が起きるか?宇宙人に未来人に異世界人。二重人格者なんていないのが当たり前。のどかに陰鬱な平和が当たり前の閉鎖空間の中で、娯楽に飢えて飴をくれくれ言って口を開ける

舌打ちと一緒に産まれたのは、享楽と嘲笑でしか主義が震えない自分だった
ストーリーなんてない。理由なんてものも無い。個人で完結した特性は誰に紐解かれる事も無く
“理解出来ない”“唐突過ぎて後付けに思えました”“過去の説明が足りないと思います”
お前達は車に跳ねられても伏線が無かったと文句を垂れるのか?

もしも何処かに、理想の探偵を用意して。そいつに暴かれる“推理劇”に興奮するような、変態嘘つきがいたならば
俺は/己に、全部の劇場を押しつけた。黒幕も探偵も。そう巡り合えるのがどれだけの奇跡かも知りもしないだろう。一話二話で消費されるミステリーすらも、人生の全話ですらありもしないのが普通なんだよ
嘲笑主義のモリアーティも、謎を解いて興奮する享楽主義の変態ホームズもいなかった

ならば、“己”が探偵になってやるまでの事だろう?

(65) ハク 2022/06/25(Sat) 02:46:00

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