(>>64の続き)
キャットは「慎重勇者」と評されるように、いろんな可能性を検討するタイプの猫である。にもかかわらず、ケイ吊りで続いた状況をみた際に、それまでの推理を一切振り返ることなく、これまで否定的であった真狂狂説を肯定する僕狼という主張に切り替わったのは、これまでの彼の人物像として大きく乖離して見える。
おそらく、キャットはこう考えたのだろう。「ケイ吊りで続いたあとにもしもルミに白結果が出れば、雷恩からはきっと自分に疑いが向く。ならば、議論の主導権を握って有利な立場になるためにも、こちらから先手を打って仕掛けた方が良い」と。だからこそ、このようにそれまでの人物像として乖離した動きに、キャットはなってしまったのだろう。