[カムパネルラと話をした、その少し後。
ドンさんに話し掛けに行くことにした。]
…ドンさん。……えっと、
…おはよう、ございます?
[ここに来たときのように椅子に座っているのなら、その向かい側に座り。立って居るのなら、そのすぐ傍に立って笑い掛ける。
けれど、いざ想いを自覚してしまえば、笑顔さえも、どこかぎこちなくなってしまっただろうか。]
[なんとなく間を持たせるために、どこかでドンさんが飲んでいたミルクティーをふたりぶん、淹れてみたりして。
自分のぶんのカップに口を付けた後で、もう一度静かに、口を開いた。]