[飛空艇 グラン・グリモワール号。それを操るは空賊たち。そして、空賊を束ねているのが彼女。イルムヒルト・アウクウィスだった。]ま、明日の分の仕込みはもう終わってるんだ。飲むなとまではいわないけどね![勇者一行を送り届けた後は。陽動として派手に動き回る。危険だって伴うのだ。故に――今飲んでおくことは当然とも言えた。]