〜略〜
「酔っ払いというのはどうしようもないという」
「酒場だからな」
「酒場だからねえ……」
同時に言ったチェスティーノとユスターシュは顔を見合わせた。
「疲れた時には甘いものだ! ミルクレープがあるぞ! ……ヒルトも食べるか!?」
ダリルに呼ばれ、イルムヒルトはダニーを解放した。ダニーの手からは当然ながら銃は取り上げられている。
ダニーはしくしくと泣き真似をしているが、イルムヒルトが気にかけるわけもなかった。
テーブルでは、既にブリジットは一口食べて頬を緩めている。
「ありがとうダリルくん。美味しいね♪」
「あまくて おいしい」
ゲームマスターのピギーも一緒になって食べているところから、完全に一度休憩をとることにしたらしい。……ところで、着ぐるみのはずだがどうやって食べているのだろうか。