「じゃ、一足先だけど俺は飯にするわ」
そう宣言し、席を立った。既に離脱した奴らのいる席に向かうと、チェスティーノがこちらを振り向く。
「ん? お前まだ死んでなくね?」
「次の投票だからもういーんだよ。……なあ、ここオムライスある?」
隣の椅子を引きながら給仕に訊ねると、何故かサムズアップで返ってきた。注文すれば、厨房の方にオーダーが通る声がする。俺が席に座ると、チェスティーノが皿とマグを自分の方に寄せた。
「今回はシロのまま生きられると思ったのにな〜」
そう残念そうに言いながら酒を煽るチェスティーノに「仕方ねーだろ」と苦笑する。