[色々疑問はあったが、全てを話す時間はないだろう。男は社に侵入した。中は暗い。破かれたお札が散乱している]
……数え唄、書いてないのかよ……!
[ここだと思ったのに。ゲームなら間違いなく重要なアイテムがあるだろう局面だが、そんな都合は良くない。諦めて外へ]
すみません、すぐ宵闇さんのところへ向かいましょう。きっと公園から蛍さんのお兄さんの家に戻ったはずです。
家には他に、蛍さんと深瀬先生がいますから。
[まさか無人になっているとは思わず、そう提案する。有城だそうとしてふと、男は美しいゾンビの女性を振り返る]
ーーあなたのお名前を教えて頂けますか。