《朧の犬》大きな約束や、愛や情熱にこすっからくミソをつけると犬に似ている犬によくある名前記憶だけが冗談じゃない速度で消化されてゆくそれはきみの隠し持った夢のようで、そうでもないようでおぼろげに浮かんではからだもこころも踊り出す何度目の春か青空かぼくは知らない目の前の壁にひっかかったままひらひらなびく今はまだまっしろな未来程度の明日であればいい