―籠宮邸玄関にて―
[さて戻ろう>>21>>22としたところで、一度足を止める。
背後からの声>>27に気付いたから。]
イコマくん……?
何を言っているんだ、君は。
[いつもの口調に戻れば、つい鼻持ちならない言い方をしてしまう。
悪いな、これが僕なんだと心の中で謝りつつ。]
価値もないなんて、そんなことを言うもんじゃない。
僕に待ってくれている人がいるように、
君にも待ってくれている人がいるんだから。
[もしそう思わないのだとしても、
それは忘れてしまったか、気付いていないだけなんだよ――と告げて。]