[男はオカルトに対してまだ少し懐疑的であるのは隠し、車内にいるメンバーとニコニコ交流した]
え、オカ板のショウさん?>>14
僕はイコマです。いつもお話ありがとうございます。配信、頑張って下さいね。
[雑談をしたことがある相手から名刺を頂いた。
ツアーにはもう一人知る人物がいた。ホラー小説家の深瀬賢である。
デビュー作「死斑」はオカルト好きではなかった男にも大きな衝撃を与える作品であった。
著者近影で見た憧れの人物がツアーに参加している。ドキドキだ。サインを貰えるだろうか?
バスを降りた男。閑散としたーーいや、そんなものを通り越して静けさが痛い程染み入る空間にぞわ、と肌が粟立つ]
……ついに、本物の心霊体験とやらにお目にかかれるのかな。
[男の出で立ちは、長袖のパーカーにジーンズという気取らないもの。ショルダーバッグにはボイスレコーダーや着替えの他、万が一の食糧や懐中電灯まで入っている。
果たして、この村でどんな体験が出来るのだろうかーー]