─ お食事処 ─
[それはやきいもが届けられる少し前のこと]
あ、いいんすか?そいつぁすいやせんねぇ(小物感溢れる声)
[一杯奢ってくれるらしいことに遠慮せずに受け取る。これはサービスもせねばなるまい、とは心の中で決めつつ、タマゴについては大好物というほどではないにしても、こうして味付けされたタマゴがあればついつい頼みたくなるぐらいには好きである。]
そいじゃ頂きやす姐さん(極道声)
[恭しくプラスチックのカップ>>22の受け取る。そして先に提供されていた土手煮とタマゴセット>>21を前に、まずはお薦めのように、タマゴを半分にわる。
つるりと箸を通るタマゴは確かに半熟だ。
あの暴力的な甘辛味噌だれが染みた白身にまろやかな黄身の味はこのまま更に足してもいいし、贅沢にべっとりと土手煮の味噌をつけたっていいだろうが、今回はべっとりとつけるほうがいい。
何せ控えるのは純米ジュース!飲兵衛の心を擽る独特の香りに常温ともいえる冷やの味わいは米本来の深いコクが口の中に広がる]