星狩りの国

33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」


世良風磨

 
 映画を観ることが好きだ。その間は別の世界にいられるからだ。好みの差異はあれど、語れる程度の知識を持てど、何でもいいという根本は変わる気がしなかった。
 瞼を伏せ脱力したように体重を右横に倒せば、何の抵抗もなく身体はソファに落ちる。
視界に揺れる赤髪を映す。ローテーブルには透明なグラスとプラスチックのカップ。

 兄はもう眠ったようだ。意味もなく欠伸を噛み殺せば眼に薄膜が張る。ゆっくり立ち上がり、連れ立って寝床へ向かった。*
 
 

(27) 2022/06/14(Tue) 21:13:51

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