空気がピリついてきた。そういうと君はくすくすと笑った。「なんじゃ、詩か?<<【鬼】 堕鬼 ゼナ>>は変なやつじゃのう」僕は拗ねてやりたい気持ちになって、君から目を逸らす。君はそんな僕の気を引こうと何くれと話しかけてくる。ヒトとは違う目を煌めかせながら。視界がとてもふわふわしている。これが恋なの?ふわふわとした眠気に誘われる儘に目を閉じる僕の耳に届く君の声。「中々くたばらなかったのう」