>>14萩野目
「うむ。探偵は迅速を貴ぶべし。かの大探偵秋月壮真先生もそう言っておられる。苦しゅうないぞ
朝起きては謎を解決し、朝食の時間で真実を掴み、学内にて勉強も疎かに見聞し、帰りてまた謎を解くのが探偵の習性。
一時の暇も惜しまず娯楽をくれくれ飴もくれ」
純粋無垢たる秋月壮真
強請るが如く両手を皿に。まさかやまさか。教師たる者飴の一つも持たざる分けがなかろうや
「ほぅほぅほぅ
その大言は探偵のみに許される
後になるほど衝撃に。勿体ぶる程エンタメに
然らば相当なる物期待しよう。探偵脳髄埋め尽くす
掻き毟っては悦に入る。そんな娯楽を期待しよう
それはそれとて飴をくれ」
両手の皿をお目目の皿に
3枚の皿が教師を映す。甘味を寄越せとつぶらに光る