……護る為に、呼ぶ───か、
[>>12イコマ君が話してくれる「蛍さんの兄」について想いを巡らせる
>>2:106二人が交わした話を知らないうちは、果たして本当に「家が安全と言えるのだろうか」と言う思いが拭えないからかもしれない
「見方をしてくれる幽霊」を否定する事実も持ち得ない為、言葉少なめに思案を続ける。もしそう言う存在が居るのなら───この状況で、藁にもすがりたい俺たちにとっての希望になるのだが───
いかんせん疑り深い性格でもあり
かと言ってイコマ君や蛍さんの気持ちもわかる為
警戒だけは捨てずに持ち合わせておこうと、玄関横に立て掛けてある箒を手に片手素振りをした
ふかせんと蛍さんの反対がなければ
二人が屋内へ向かうのを見送るつもり]