[何にしよう。……これかな。この状況。きっと、求められたその時を思い浮かべるなら。……優しくないなぁ、私。『ディア・ドクター。』と。タイトルをそっと呟き。弦を弾く。] ――いつだって遺される方が辛くて 強くなった“ふり”をするの ぼくだってさそりの火になりたい――[この曲のモチーフは、『銀河鉄道の夜』から。一人になることを、強くなることを強いられたジョバンニの歌。……一番優しい声をしていた人は、物語からも消えてしまった。そんなひどい押しつけ方の、あってたまるものか、って。]