[気付けば、白い霧の中にただ一人。先ほどまで確かに繋いでいた手の温もりも、少しずつ薄れていく。] 二人とも、どこに行ってしまったんだ……。[先ほど連絡先を交換しておいて良かった。そう思いながら、再びスマホを操作。 『はぐれてしまったようだけど、そちらは大丈夫ですか。 宵闇くんが神社に一人なようなので、 神社に向かいます。二人もどうか気をつけて。』湖月にLINEを送る。新恵も当然一緒なものだとばかり、信じて疑わない。]