[焼き芋屋台定番のアレである。ただし渋いおじさんの声ではなく、可愛らしい女の子の澄んだ声が周辺に響き渡ることだろう。ここだけ謎にファンシーである。タイミングよく吹いた秋の風に、焼き芋の甘くて香ばしい匂いが漂う。] …………あーーーーー、めんどくさ。[口元以外を隠した怪しい仮面に漆黒のローブ。その上、覗く長髪は赤く染められている。また腰掛けると、やる気なさげに足を組んだ。*]