[ひらがなで開いているのは
他の文章の入りや語彙の選択をみても敢えてやっているのではないか?
そのように男は愚考する。
また、チノは空白の使い方が息遣いのように散りばめられていて、言葉を魅せる技巧の高さが伺えた。
>>135 チノ
『この型、今の所「敢えて動いていない」位しか単体要素が取れないので、且つ自己申告通りだと 狼だともうちょっと動く か なあ? くらいの事しか言えず』
このあたりはチノの文章の良さが十二分に発揮されている。
チノの中の迷い、言葉の詰まりが聴こえてくる。
直接表現せずともチノにとって表明した考えにどんな感情が伴っているか、伝わってくるものがある。
だから硬い表現や鋭い言葉を使いつつも>>16
本人に過剰に高圧的な印象はない。
むしろ感情豊かな、親しみやすい存在に思えるのだ。
文章の取り回しひとつで印象を変える、非常に優れた手本の一つと言えよう。
男はそう書き記し、満足げに頷いた。]