[例えば――、と男が項を繰っていき、目に止まった発言(ログ)を指さした。
>>73 チノの発言。
『ヴィオラは働く霊なのね とてもすきよ』
……男はここにマーカーツールで線を引いた。
通しでみたときに印象に残ったらしい。
文章の一文目というのは、高確率で最初に目に入る。
よって言葉のインパクトや最も伝えたいものを真っ先に持ってくる、という手法がある。
チノの場合は単にここから霊言及をし始めたからだろうが、
最初に「すき」という好意の表現で気を引くだけでなく、ひらがなでひらきつつ、
「とても」をつけることでより強調しつつ柔らかさを含んだ一文になっている。]