[昼に少しばかり話したことの続きを男は考えているらしい。>>+47
チノ、オトヒメは自分の心情をよりよく伝えるために
適切/面白い言葉、表現を選択できる、という意味でのこだわりがあるように思う。
一方、クイニャオのほうも勿論それは思うところだろうが、
それ以上に"自分というものの表現"としての語彙選択を強く強く意識しているように感ぜられる。
――"このような趣旨"の集まりだからというのもあるかもしれないが、それは置き。
始まってしまうと蟹食ってる場合じゃねぇ!と上着を脱ぎ捨てて走り出す者もいる中、
彼女はあくまで得た服のまま走り出す。
きっと泥だらけになっても。
その時に多分、最も美しい彼女が見られる気がして、見たいような、そこまで追い詰められてほしくないような気持ちになってしまうのだ。
まあそもそも簡単なようで中々できないことだ、と男は感服するばかりである。]