──廃校、別棟の鏡の前で>>68── ・・ありがとう、イコマ君。 辛くはない?痛む所はない? ──────俺が見える? [同調する為に君の身体に入れば、完全ではないものの、より感覚や思考を近くに感じる。君の記憶や感情が、熱を伴い闇に広がる。美味しい。もっと欲しい。埋められない虚が騒ぎ、辺りにピリ、とした小さなラップ音が響いた。鏡に映る君自身の姿には、この身体はもう自分のものなのだとでも言うように、君の首に肩に両腕を回して絡みつく男の姿が重なって映って見えるだろう>>3:*4。]