>>83
私は彼のために戦うことができるが、彼が辛いときに寄り添うことはできないし、彼の頑張りを見届けることもできない。
私にはできなくて、君にはできる。でも君はそれをしないと言うんだな。
私は戦うことしかできない、だから戦うんだ。
そして皆は救えない。最初に言ったように守れるものには限りがある。
私は君を殺さない…が、君以外だったらどうだろうな?
[女は男の態度を見て、自らも態度を改めることにした。
この男は決定的に自尊心を損なっている、それは女にもどうしようもない。
だから、殺さないという事実を押し出した、そして他の人間ならば殺すという事実もまた提示した。]
何かを守るために犠牲を厭わないというのなら、私もそうしよう。
君のために沢山の人を殺そう。彼のためにも人を殺そう。
生きるべき人を生かすために殺すべき人を殺そう。
私もそうしよう。君は私にヒントをくれた、ありがとう。
[そして女は気配に気づく。誰か来たようだ。*]