ー佐田春夜・神社にてー>>*4[生者の気配がした、そちらも気になったが通りすぎた。それ以上に異様な気配が神社の拝殿の方にあったからだ。階段を一歩、一歩、上へと歩を進めながら、女は異様な気配の正体を探った。霊や怪異の類いと言い切れない…もしかしたら神の類いなのかもしれない…本性の分からない、不気味な存在感を放つものがそこにいた。]…まさか生者ではないだろうな。あなたは何だ?[女は目の前の人の姿を模したものに問いかけた。そのものの正体は知っておかねばならないような気がした。**]