「なんだいイキナリ、お前さんは誰なんだい?」
「死神だよ」
「うひゃー、今までこんな事は思った事もないのに、急に吊られたい気持ちになったんだ。さては、死神!手前の仕業だなあ!?あっちいっちまえ!」
「はっはっは。そんな邪険にするもんじゃない。吊られたいってんなら、色々と相談もあるから、こっちに来るんだ」
「嫌だよ。死神と相談する事なんぞ、こっちにはねえよ」
その場から立ち去ろうとするのを、死神は慌てる風でもなく呼び止めます。
「おいおい待ちな、逃げたって無駄だ。俺は風に乗って飛ぶからなあ。あっという間に追いついちまうぞ」