ー佐田春夜・戦闘の結末ー
[女と集合霊との戦いは、一応の決着を見せた。
右手は失ってしまったものの、その他には目立つ損傷もなく。
ただ、集合霊の一部が消え去る際に遺した言葉に、女はぽつりと呟きを漏らす。>>3:*15]
…すまない。
[寂しかったのだと思う。その気持ちはよく分かる。それでも。]
君たちが、次はちゃんと生まれてこられるように私は願うよ。
[雲散霧消してしまった魂に輪廻というものがあるのか、定かではないけれども。
放置しておくことはできない、生きるべきものを死へと引っ張るものは存在してはならないから。
せめて、次に願おう。ちゃんと生まれてこれるように。]